アプリを開くと複数の通知がありびびった。アクセスが増えた理由にまったく思い当たる節がなく、しばらく腹の中がぞん…としたが、わかったので、落ち着いた。
昨日はやりたいと思ったことを全部できてしまった。古本を売りに出し、手芸店で蝶の形のビーズを買い、植物園でソフトクリームを食べ、きつねうどんを食べ、また別の手芸店で毛糸と針を買い、気になる本屋にも行った（経済活動！）。光が空気に満溢していて、気温も高く、広くてまっすぐな道を引っ張られるように自転車で走った。古本屋から手芸屋までは少し距離があったが、「まあサイクリングがてら行ってみるか」と思い、フハ、と声が出た。一昨年まで自転車に乗れなかった人間から出てくる発想だとは到底思えなかったので。今ならしまなみ街道サイクリングの誘いにも即座に乗れる、後から悔やむ可能性はあれど。将来が明るい。
植物園には本を読むつもりで行ったが、歩いている途中で小雨がぱらぱら降ってきて、木陰で少し雨宿りした。予報では1日晴れだったので傘を持っていない人も結構いて、きっとさっきまで野原に敷いていたはずのレジャーシートで雨を避けながら、「もうすぐやむよ」とか「2時にはまたひどく降るから帰ろう」とか、いろんな人がいろんなことを言いながら通って行った。結局15分もしないうちに止んだと思う。
またしばらく園内をふらついた。「水車がどこにあるか知らない？」と声をかけられたが、わからなくて申し訳なかった。いたたまれないので湖を指さして「鴨がいますよ」と教えたら「あら！かわいいねえ」と言われたので、安心してその場を立ち去る。野原に着き、まだ湿っているベンチに一人用のレジャーシートを敷いて座り、読みかけの本を読み進めた。子どもが大勢遊んでいて、そのうち一人が向こうからかけてきて、「りかちゃんまだまだ踊るよ！まだまだ！」と、友達？を鼓舞していた。まだまだ。
今日も少し残って仕事を進めた後、図書館に行けたし新聞も読めたしラーメンも食べた。あんまりちゃんとしすぎてしまって、なぜかかえって落ち込み、帰ってからしばらく皿が洗えなかった。今も不要に夜更かししながらこれを書いている。『精霊に捕まって倒れる』とクラインマンはちゃんと読む。
