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今日は久々にバイトに行った。先週の木曜日に学童でコロナウイルス感染者がでて、それからしばらく家に引きこもっていた。引きこもっていたからといって、なにか有意義なことができたわけではない。ウクレレを弾いて、WORDLEをして、五文字の単語が思いつかず腹を立てて、twitterを見て、ジャムをつくっていたら、いつの間にか五日くらい経っていた。

夜から雪が降っていたみたいで、窓から見える向かいの建物の屋根に薄っすら白く積もっていた。家を出ると道の上にもまだ残っていて、自転車がバス停に並ぶひとの後ろをそろりそろり通っていた。カネコアヤノの「よすが ひとりでに」を聞きながら出勤する。「栄えた街の」という歌が好きだ。

いつもより早く着いたのでダイソンの掃除機で掃除をした。ダイソンはすごい。なんだって吸い込む。でかい花びらとか、柱からとれた木のささくれとか、無理そうなゴミの上をすーっとなでると、きれいになくなっている。だけど手に伝わる振動は、精密機械っぽくないというか、スイッチを握り込むと風が起こって、ぎゅんと内側に吹き入れる力で、ごみが吸い込まれる。感動しながら掃除をした。勤務時間、作業は平常どおり。隣に座っているおじいちゃん社員に、別の社員さんが「できたんですよ~」といって持ってきた本の装幀が、タイポグラフィを生かしたものでとてもかわいかったが、おじいちゃんが「今時のデザイナーって言うのは主張がつええんだよな!」とくさしていたので、「普通だと思いますけどね」と強めの語気で言ったら「俺の目がおかしいのか」と言わせてしまった。なんだか少し申し訳ない気持になる。

昼にはいつも通り先輩とサイゼリヤに行ったが、万一のことがあってはいけないので結局別々に座った。こういう時に、結構どうするかを相手任せにしてしまうというか、相手の反応を見て決めてしまうので、よくないなあと思う。主体性のなくて、いつもどっちでもよくなってしまう性格がこういうところに出る。

家に帰っていつもどおり常夜鍋。夜は友達と通話した。前にいった旅行の話をするのは楽しい。