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中学のとき、担任がHRでプリントを配り、二学期初めの抱負を書くよう求められた。自分が何を書いたか覚えてやしないが、ただ「新しい学期のはじめとか、月のはじめのことが好きだ」ということは熱弁した記憶があって、それは今でも変わらない。今年度もやるべきことから逃げに逃げて、やっと三月にこぎつけたのだと思うと感慨深く、「今から生まれ変わるのだ!」と性懲りもなく考える。

例年よりもっと感慨深いのは、ボランティア先の子どもが今日卒業式を迎えたからだ。さっきLINEで写真が送られて来て、皆ほっとしたような照れたような、実にいい顔をしていた。彼女たちが中学3年の終わりのころに知り合ったから、じつに3年以上の付き合いになる。年上だからと言って何を教えたわけでもなく、導いたわけでもなく、本当にただの友達で、全然今後も付き合い続ける。他人の人生を長く眺めていられることは、嬉しく、有難いことだ。

今日はそんなに天気がよくなくて、蕭々と春雨が降り続ける一日だった。卒業式日和とはいかないが、柔らかい雨でうるおされ、これからめぐむ未来を願う門出の日というのも、悪くはないだろう。一方私の今日はというと、晴れやかな気持ちで目覚め、洗濯が間に合わなかったためにノーブラで出勤し、3時間のノーブラバイトを終え、ノーブラ退勤の末にユニクロでブラを買って帰った。こんな月初めである。