6/21

課題の提出と論文の流し読みの他、特に何もできていないが、今日は何となく詩が近くまで来ている感覚があって、いろんな言葉遊びができたので一日中楽しかった。昨日深爪した親指がじんじん傷んで、これは何かに似ているなと思ったら、甘く煮た林檎だなと気付いた。上手く説明できないが、深爪の痛みと林檎のコンポートは同じ引き出しに入っている気がする。熱をもっていてちょっと透けている所、そのくせ向こうが見渡せないところとかが似ているのかもしれない。柴田聡子と奇妙礼太郎のオンライン・ライブを見たらもっと嬉しくなった。今日のインターネットひとりぼっちは仙台風で、シバッチャンは自筆の画を背負っていた。奥の細道の面影を少しだけ一緒に追いかけた。ついに「あさはか!」を歌ってくれたので、嬉しくて少し泣いた。奇妙礼太郎は二年前に見たきりだけど、少し老けた。あたまからおしりまでずっとえろかった。「きっとまた恋をする」という室内フェスが神戸であった。奇妙礼太郎も柴田聡子も出ていて、他にも空気公団とか、折坂悠太も出ていたと思う。いいフェスだったな。かれらの歌は誰のこともおびやかさない。自覚なく他人をおびやかすことはしたくない、出来るだけ。

明日提出のレジュメは全然できていないが、恐らくどうにかなると思う。あと15分でエビ中のライブが始まる。オンラインではあるが、リアルタイムでエビ中のライブを見るのは初めてだ。すごく嬉しい。歯磨きと風呂と皿洗いと洗濯はもう済ませてある。風呂上がりに一階におりて、自動販売機でジュースを買おうとしたら、100円玉が財布の中に一枚も入っていなかった。いちかばちか10円玉を全部入れてみたら、140円になったので、カルピスソーダを買った。マンションのロビーに入ってきた黒いマスクの女の人が怪訝な顔でこちらを見ていたから、はた目にも随分ご機嫌だったのだろうと思う。お風呂の中でもずっと歌を歌っていた。BOCとか、アジカンとか、柴田聡子とか、エビ中とか、松田聖子とか、カネコアヤノとか。歌がずんずん上手くなる。