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二か月に一度くらい自分の見た目に関して開眼するタイミングが来る。今日も卒論発表会が行われているが、私はスマホのカメラで自分の横顔を写して「なんという平らさ」「失敗した絵のようや」と感嘆に近いため息をついている。鏡では正面からしかみえないので普段は気にならないが、時々こうして横顔を写真に撮られると、「これが自分の顔か」と驚くことがある。実際写真を絵に写してみると、やはりこれでは美術の先生にかなり朱を入れられると思う。そんな先生に教わりたくないとも思う。

受け口についてはまあ仕方ない、20数年一緒に年を取ってきたのでもう責める気にもなれないが、たるんだほほ肉も同じくらい悪さをしているようにみえる。そういえば最近、ほほが重くて笑いにくい気がする。試しに口角をうんと持ち上げて、初めて写真に写るみたいな笑顔を作ってみる。疲れて30秒も持たない。そうしている間にも発表は進んでいる。実は全部見られているのではと心配になり、時々ビデオ設定を確認する。