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今年初めの一日が終わった!一年の計は元旦にあり、などというが、「きのう、何食べた?」を観て内野聖陽のかわいらしい仕草にもんどりうったり、幸田文を読んで感心したり、妹がポケモンをプレイするのを横からのぞき込んであーだこーだと口を挟んだり、そういう風に過ごした今日から始めた2020年、いったいどういう年になるだろう。きっとこれまでとそう変わらないと思う。

昨日は随分遅く、具体的には3時過ぎになって、ようやく眠りについた。今朝も10時に起きた私が一番早かったくらいで、家族全員元旦をすっとばしてしまって、今年最初の食事も朝食なのだか昼食なのだか知れたものじゃない。それでも一応威儀を正して、お屠蘇もちゃんと三度に分けて飲み干した。家族全員下戸だから、私が酒を飲んでいるといちいち揶揄してくる。その時も母、抜かりなく、「あんたお屠蘇もたっぷり飲めるんでしょう」とニヤニヤする。やりにくさを感じながらぐい、と飲んでみると、なるほど、たしかに飲めるのである。去年まではこの味が大の苦手で、大中小とある盃の一番小さい奴で、ひとなめして済ませていたものだけれど。

15時過ぎてから家を出て、初詣へ。案の定人が多くて、境内に隣接する駐車場にはみ出すくらいの参拝者の列。とはいえすいすい前へと進んで、並んでいたのも10分くらいだったと思う。おみくじを引いたら大吉だった。転居はやはり早めがいいそう。

そのあともう一社、よく参拝する神社にお参りしてから、モスバーガーで一息ついて、家に帰った。夕食を食べて、テレビを見て、お風呂に入って、今に至る。何もない一日だったが、何もなかったせいで、今日見たいろいろなことを覚えている。特によく覚えているのは、境内、あるいはモスの店内にいた、全く知らないひとたちの顔である。今日はとてもいい天気だった。こういう風に始められて、良かったなと思う。