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明日の16時が卒業論文の締め切りで、今日は論文を一部印刷して読み、カフェに入ってPCを開き、17000字くらい書いたところで、ア、出せないぞ、と気付いて、今に至る。実家に電話したら、母はいつも通り「ンもう!」と鼻を鳴らして、祖母はきっと居間の定位置に座ってまっすぐ前を見据え、「取り敢えず卒業しなさい。就職はしなくていいから」の一点張りだった。就活もしてない、院試も受けていないのに、あんたは何をしていたのと聞かれて、ミスドタリーズとカフェの2階を順繰りに駆けずり回って息を切らしていたとしか答えようがない。「次帰ったら窓を拭きます」と伝えたところ、「まずは自分の部屋を片付けなさい」と仰せられる。こういう時の母は正しい。

もっと自分を責めて、蔑んで、落ち込んだほうがそれっぽいかも知れないけれど、どうにもそういう気分になれない。むしろ視界がぱーんと開けて清々しい。励ましてくれていた人たちには、ちょっと悪いことしたなと思う。阿闍梨餅を手土産に、謝罪行脚をした方がいいかもしれない。閉じこもるのは去年で飽きた。沢山叱られに行こうと思う。

弁明する時、声がめちゃくちゃ大きくなるの、気を付けていきたい。