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履歴書を出すのに証明写真が必要で、バイトの後でかいスーパーの前に置いてある撮影BOXで適当に撮った。私は98年生まれの人間で22番目くらいに証明写真を撮るのが下手で、気負って撮っても仕方がない。右目と左目で視力が全然違うので、撮影ガイドにあわせてきちんと真中に位置どったつもりでもなぜか右の方に寄ってしまうし、普段の姿勢が悪すぎて、アメリカの大統領くらい胸を張ったつもりでもまだ猫背だし、右目と左目で視力が全然違うので、そもそも化粧をするときから右の眉毛を上がりめに書いてしまっている。周囲の人々が見て見ぬふりをしてくれているのだろう、あるいは見慣れてくれたのだろう自分の見た目の違和感をはっきりと眼前につきつけられ、屈辱的である。しかしまあ、見るからに不器用そうで好感がもてると言えなくもない。くたびれてきたオペラシューズをついさっき買ったショートブーツに履き替えて、カーテンを開け、外に出る。