10/24

午前中に家を出て衣笠に出向き、旧櫻谷邸を見学する。家財や窓ガラスの継ぎ目や畳(これは流石に張り替えているだろうけど)や土壁、いたるところから生活の湿り気が立ち上っていて、ぞわぞわした。その後学校の近くに戻って喫茶店に三時間滞在、退店。『文学論』ようやく必要なところまで読めた。

待っている間あんまり寒かったので、滑り込むように乗車し、目の前の空席にすぽりと収まる。バスの中は結構すかすかで、右をみると、優先座席に白髪の男女がぴったり並んで座っている。その次のバス停で男性だけが無言で降りて、女性の方も特に気にかける素振りはなく、次の次くらいで降車していった。なんだか変な場面に出くわしたなと思う。

本屋に行くために乗っていたバスだったが、目当ての本は売り切れていて、何も買わずに歩いて帰った。