11/1

同じ教室で授業を受けている藤木直人が、休憩時間に後ろの方で友達と話している。気づかれない程度にちらっと振り向くと、「いやあ、髪を切るのが面倒くさくてね…」とぼやきながらクリクリカールした毛を指で伸ばしているのが見える。余程体温が高いのか、指先で少し触れただけでかかったパーマがとけていく。ずんずん伸びて、終いには毛先が床までついてしまった。スーパーロングヘアの藤木直人は何故か少し照れていて、思わず上体ごと振り向いてまじまじと見つめていたら、目が覚めた。何かの吉兆だろうと思う。今日から11月だし、ずんずん頑張りたい。