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朝から雨が降っているのにサンダルで外に出てしまった。ソールがコルクの様な材質で出来ていて、水が入り込むと表面がざりざりして、足の裏が気持ち悪い。歩行中に擦れるせいで、消しかすみたいなのが発生するのだ。劣化も早く進んでいると思う。それでも濡れた靴下を履き続けるよりはずっとましだから、結局サンダルを選んでしまう。避けきれなかった水たまりを一瞥、くちゃくちゃ音を立てながら横断歩道を渡る。自転車に乗る様になってから、歩行速度も随分落ちた気がして、以前なら余裕で渡り切れていたはずなのに今日は終わりで赤信号に引っかかった。サンダルはくちゃくちゃいっている。サンダルで外出する季節も、直に終わる。久しぶりにカーディガンをひっかけた。

数日かかりきりだった作業を昨日の夜に概ね終わらせたので、かなり気分がいい。しばらくおざなりになっていた卒論に取り掛かろうと思って図書館にいる。先行研究を20ページくらい読んだところで完全に空腹に気がついてしまって、何も手につかず日記を書いている。自分の身に起こったことをすぐさま書きだしてしまうと、安心してしまうというか、実感が薄れる速度がはやい気がして、最近あまり日記を書く気になれない。かといって何も書かないなら書かないで、些末なドラマが二度と思い出せなくなるかもしれず、リスクがある。今年のはじめに定めた目標の中に、「日記を毎日書く」というのがあるが、全然達成できていない。一度決めたことは取り敢えずやってみて、それからメリットデメリットをきちんと導き出せばいいのに、なんとなく最善じゃなさそうと思うと、やる気をなくす。仏教には詳しくないが、中庸というのは、常に一所にとどまるものでも、単にS極N極を足して2で割ればいいというものでもないのではないか。固定的なものを疑わしく思う。この五年で考え方が大きく変わった部分のひとつ。