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とっくに日付は変わってしまったけれども、松野莉奈さんの誕生日である7月16日に安本彩花さんがエビ中としての活動を再開して、同時に6人が出ているTHE FIRST TAKEの動画がアップロードされた。最初の画面には5人の姿が映っていて、少し遅れてやっさんが入ってくる。5人が「おかえり!」と声を掛けたら、やっさんが「ただいま!」と笑顔で返す。劇的でも湿っぽくもなくて、めっぽう明るい再会がこの人たちらしいと思う。

各々ウォーミングアップをしながらヘッドホンをつけて、互いに顔を見合わせる時の表情もまた、らしいなあという感じで嬉しい。始終にやにやしているぽーさんと莉子ちゃん、ちょっと緊張しているまやま、気合十分、燃える瞳の柏木さん。美怜ちゃんはなんか、ずっと観音様みたいな顔してた。5人に囲まれて晴れ晴れとした顔の安本さん。

静かなピアノアレンジの「なないろ」は、彼女たちのこれまでとこれからを祝福するのにぴったりの選曲だった。みんなめちゃくちゃコンディションよくて、特に年上組の歌声が圧巻だった。かほりこは姉貴たちの胸を借りて、安心しきって歌っている感じがした(莉子ちゃんの縦方向の手の動きをファーストテイクで見られるとは!)。

去年のオンライン学芸会はもちろん最高だったけど、やっさんの本格的な復帰ライブということもあって、何だか危うさも孕んでいたように思う。彼女が治療に入ったあとの5人でのライブは、日を追うごとにどんどんよくなって、新メンバー加入日の無観客ライブなんか特に、エビ中の集大成といってよかった。だからこそその中に安本彩花がいないのがどうしても淋しかった。MOVEが終わった後、メンバーが次々にInstagramの投稿をアップして、「この6人でよかった」「6人最後を迎えられた」と感極まったコメント、数字はきちんと6だけど、画面に表示される写真にはどう数えても5人しかいなくて、安本彩花はこういう投稿をどういう気持ちで見るんだろうと、勝手に彼女の胸中を思った。ちゃんと「6人」のパフォーマンスを見ることが出来てすごく嬉しいし、これで本当に安心して、これからに進むエビ中を応援できるようになった気がする。

歌だけでこんなにも感動するのに、普段のこの人たちは全身で踊って、ステージ上を駆け巡って、ファンサまでやってのけるのである。それってめちゃくちゃすごいことじゃないか、と改めて気づく。好きになってから1年と少ししか経っていないけど、まやまがいう所の「第二章」にぎりぎり立ち会えたこと、「第三章」の始まりを見届けられることがこんなにも嬉しい。巡り会えてよかったな。最後の「緊張した!」の一言でこちらの糸もゆるんで、メンバーや他のファミリーと一緒に手を繋いではしゃいだ。エビ中を見ていると完全に毒気を抜かれてしまう。明後日くらいまで普段よりいい人でいると思う。