5/19

5/16(日)

もぎりのバイトへ。レジの扱いにはかなり慣れて、人が来ないと本当に暇である。企画展の最終日だったけれど、小雨のせいか来館はそれほど多くなかった。午後から一緒にブースに入った同僚のお姉さまと歓談。地元の受験事情の話題から今の話になって、「いや~、親にとっちゃ留年しないほうがよかったんでしょうけどね」と頭をかいてたら「親にとってはずっと子どもなんだから、甘えてもらった方が嬉しいのよ!」と熱心に励ましてくれて、そういう子育てをしてきた人なんだろうなと思った。帰りがけ本屋に寄ったら店頭でフリーマーケットをやっていて、お皿を一枚貰った。本当は50円の値札がついていたけど、手に取って見ていたら、お店の人が「もう全然持って行ってください」というのでありがたく頂いた。上から見ると菊の形をした平皿でとても気に入っている。帰りがけに大きいスーパーに寄って、新しいフライパンを買った。さんざん悩んで卵焼き用の小さいフライパンも手に入れた。パン屋に寄ってバイトしてる後輩に目配せして帰った。

5/17(月)

1限の卒論演習に出ながら少し崩し字を復習する。かなり読めなくなっていてよくない。翌日のゼミのために『風の歌を聴け』が必要で、午後からのバイトの前に本屋に行こうと思って、外に出る。近道しようと思って適当に歩いていたら、同じ道に3回くらい出て、頭が変になりそうだった。雨こそ降らないがとびきり湿度の高い日だったので 、ただでさえ頼りないコンパスが完全にきかなかった。太陽も見えなかったし。

やっとのことで本屋に着いたけど、肝心の本は置いていない。向かいの古本屋にもなくて、観念して図書館で借りることにする。サイゼリヤでラグーパスタを食べながら間違い探しをする。8つ見付けたが残り2つがどうしてもわからない。前によくこうしてサークルの先輩と一緒にサイゼの間違い探しをしたなあと思う。公務員志望のその先輩とは、サークルを引退してしまえばあまり共通の話題がなくて、時間を埋めるように間違い探しに目を落として、だけど私はその人がすごく好きだし、結構好かれていた自負がある。過去形にするのは悲しいか。1年以上も会っていなくて寂しい。

2週間ぶりのバイトで少々気負って向かったが「この前の続きよろしくね」と言われたきり特別な挨拶もなかったので、拍子抜け。終わってから大学の図書館に寄って『風の歌~』を借りて帰った。日はとっくに落ちていて、何だか必要以上に暗い。建物すべてがずっしりと水を含んで、今にもこちらに倒れ掛かってきそうだったので、怖くなって急いで帰った。夜に友人とビデオ電話をして、元気が出た。

5/18(火)

午前中は昼からのゼミに向けて資料を読むなどしていた。お八つ時にゼミが終わって、先週の「大豆田とわ子と三人の元夫」を見返す。もちろん21時からの放送に向けた復習である。「大豆田とわ子」は毎回テレビで一度見て、tverでもう一度見るけど、この夜見た放送だけはもう見返せないかもしれない。久々に声を上げて泣いた。

5/19(水)

バイト終わり、ドアを開けたら小雨。出口のすぐ横で一つ年上のバイトの人が雨宿りをしながら携帯を見ていて、「もう梅雨ですってね」と声をかけたら、「嫌ですねえ」と返ってきた。まともに話したことはないけど、この日は何だか少し喋りたいような、下手したら腕を組んで一緒に帰りたいような気持がした。最近すごく他人に近づいてみたい気持ちがする。

3限の授業に出てから髪を切りに行く。行きがけ、交差点近くの花壇のふちに上半身裸の人が座っていて、おじさんかおばさんかよくわからなかったけど、「そんなんしとったら風邪ひかん?」って話しかけたかった。実際は2m離れたところを通り過ぎてしまった。少し高い声で何かつぶやき続けていたけど、内容は聞き取れなかった。美容師さんには今までにないくらい話しかけた。カラーがないぶん短く済むことがわかっていて、気楽だったというのもある。めちゃくちゃ虫が嫌いらしいと知った。

歩いて出町座に行き「まともじゃないのは君も一緒」を見た。シナリオというよりは、掛け合いの妙とか、登場人物の仕草、呼吸、視線の演技を楽しむ映画だったように思う。キャラクターものは連作で見る方が好きかも知れない。