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明け方までillustratorを使ってお絵描きしていて、今日布団から出たのは大体11時くらい。ワンピースにアイロンをかけて、一応化粧をして家を出た。とても好きな先輩が手作り市でアクセサリーの店を出店していると聞いたので、いそいそと平安神宮に向かった。あれだけよく寝たくせに歩いていく体力はないからバスを使った。こういうところで自分に甘い。

久しぶりに会うとやっぱりうれしくて、ブース内に押しかけて、売り子の真似までしてしまった。とても図々しかったと思う。でも今日は図々しくして良かった。今日はとても天気が良くて、空き地で沢山の子供が走ったりボールを投げたり、気持ちよさそうに遊んでいた。花いちもんめを見たの、いったいいつぶりだっただろう。どこかから二歳くらいのちびすけがテコテコと駆けよってきて、父親らしき人が「すいませーん」と追いかけてくる。ついさっき買ったイヤリングを見せて自慢したら、彼女(彼?)羨ましかったのか、私の耳元に手を伸ばしてイヤリングを外し、振り回したり口に入れたりしていた。最終的には返却してくれたのでよかったが。いくらちびすけとはいえ、大事なイヤリングをああぶっきらぼうに扱われてはたまったものではない。世の中にあんな人懐こい子どもがいるものか。実にかわいらしかった。

お店の撤収後、先輩方とワッフルの美味しいお店でお茶をした。何故だか恋の話をするような流れになったけれど、お店が閉まるまでの十数分でテロっと吐けるものでもなくて、まだ日が高いですねだとかなんとか言ってごまかす。そのあと入った鳥貴族では、ごまかしきれずに言ってしまった。言いたくない訳ではぜんぜんなくて、中身がなくて恥ずかしいのだ。けれども言えてよかったなと思う。ああいう話をするのは、人間関係を構築するうえで、ちょっとずるい手だという気がする。そんな個人的経験の極致みたいな部分を見せ合えば、誰だって近しくならざるを得ないでしょう? と思うけど、彼女たちには話したかった。あれはどういう気持ちなのだろうね。