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今月が終わってしまえば、新しい時期区分にひょいと移ろってしまえば、今の私の怠惰も情けなさも恥ずかしさも、全て嫌なものこっちに置き去りにして、リセットできるに違いないと、そういう淡い期待を毎月毎月、それどころか毎日、毎時間、飽きることもなく抱き続けている。今日もそういう気持ちで、明日が来るのを待っている。

昨日まで松本にいた。りんご音楽祭を二日とも訪れた。とても楽しくて、誘ってもらってよかったな、と思った。何で私を誘ってくれるんだろう、という気持ちは結局最後まで捨てられなかったけれど。うまく相槌、打てていただろうか。

あああいやだ。これまでなあなあにし続けて、それでも何となくうまく付き合ってきた、そういう捨てきれないものたちが、今の私にはとてもとても面倒くさく、そんな風に思ってしまう自分が、それはもうおぞましいほどに、傲慢で性悪だ。