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夜明け告げるルーのうた」をさっき見てきたばかりなのだが、帰り道を歩いている間じゅうずっと首をかしげていたし、今も眉をひそめて「うー」と唸っている。映画は多分、思っていたのと違った。思っていたより無茶苦茶ロックで、不穏で、きれいごとにおさまりきらない、ぞわぞわするものがあった。「崖の上のポニョ」をイメージして見に行って、「そんなこったろうと思った!ざまあ!」と帰されたような印象を受ける。

最初から終盤まで、人間側にほとんどいいところがない。人魚を恐れ忌避してきた日陰町の老人たちだけでなく、人魚の記憶を持たない若者も、人魚を心から信じているわけではないというか、信じる信じないではなくただの「トピック」として捉えるばかりで、ものすごく他人事で、冷たい。個人的に、キャラクターがスマホをいじったり、ルーの写真を物珍しそうに撮る場面が一番不気味だった。エゴと悪意は必ずしも一致せず、エゴに見える人が必ずしもエゴイストかというと、そういう訳でもない。黒いものが胸にわだかまる。ルーはかわいかったけどね。お父さんもかわいかった。

昨日からずっと頭が痛い。熱を測ったら微熱があったりなかったりする。昨日は高校の友人と電話で話して夜更かししたから、今日はもっと早く寝る。